前立腺がんの予防や治療にDHA・EPAなどオメガ3不飽和脂肪酸が作用

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前立腺がんの予防や治療に効果が期待されるDHA・EPA

病院にいる男性

 がんに良いとされるものには、医療だけでなく栄養素や健康法などさまざまな可能性が指摘されていて、効能の根拠や研究内容が注目されています。なかでもサラサラ成分として知られるオメガ3不飽和脂肪酸(DHA・EPA)が前立腺がんに働きかけるとして、多くの医師や研究機関のなかで話題となっています。青魚やサプリメントなどで手軽に補えるようになったDHA・EPAですが、いったいどのような効果があるのでしょうか。

前立腺がんの発見方法は

 前立腺がんは男性に起こる病気で、前立腺の細胞が正常な機能を失ってしまい、勝手に自己増殖することで症状が出る病気です。最近では遺伝子の異常が原因といわれていますが、なぜ正常な細胞ががん化するのか、その原因やメカニズムはまだよく分かっていません
前立腺がんは早期発見できれば手術や放射線治療などで完全に治すことができる病気です。症状の進行は比較的遅いため、もし進行したあとに気づいたとしても治療によって元通りの生活を送ることができるようになります。

 前立腺がんの初期症状には特徴的なものがないため、自分で気づくのは難しいと言われていますが、診断基準として初期にかかることの多い前立腺肥大症があります。これは尿が出にくい、尿の切れが悪い、排尿後すっきりしない、夜間にトイレに立つ回数が多いなどの症状となってあらわれることがあります。さらに前立腺がんが進行すると血尿や骨への転移によって腰痛などの症状が出てくることがあるので、腰痛だと思って病院に行ったら前立腺がんだった、ということもあります。初期の段階で発見できるためにも、人間ドックなどで定期的に診断を受けることが大切です。

オメガ3脂肪酸と前立腺がんとの関係性

 カリフォルニア大学の研究グループが行った調査では、前立腺がんのがん細胞をマウスに移植し、オメガ3脂肪酸を多く含んだえさを与え続けたところ、オメガ3不飽和脂肪酸を与えていなかったマウスに比べてがん細胞の増殖速度が遅く、がん細胞が死滅した回数も多いという結果が出ています。

 また、オメガ3脂肪酸のえさを食べていたマウスのがん細胞は、オメガ3脂肪酸を与えられていなかったマウスに比べてがんの組織レベルが低下したり数が少なくなったとのこと。これと同様の研究は世界中で行われており、オメガ3脂肪酸は前立腺がんの原因となるがん細胞の増殖を抑える働きがあると期待されています。前立腺がんの予防や症状改善にとって、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を食事やサプリメントで摂取していく必要性が注目されている理由がここにあるのです。

DHA・EPAと病気関連

  • DHA・EPAの効果一覧

    まるで万能薬のように体のあちこちで働き、私たちの日々の生活を支えてくれているDHA・EPA。そんなDHA・EPAの効果についてご紹介したいと思います。