厚生労働省の研究班「さんま1匹(DHA・EPA)で循環器系疾患の死亡20%低減」

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さんま1匹で死亡率低減。厚生労働省も認めるDHA・EPAの効果

秋の焼きさんま

 血流改善成分のサプリメントとして有名になったオメガ3脂肪酸とよばれるDHA。

具体的に効果を証明する研究成果が続々発表されています。

 

世界中でも注目されているDHAですが、厚生労働省の研究班がついにその驚くべき効果を発見し話題になっています。

24年間かけて約9,200人の食生活を調査

人々

 厚生労働省の三浦克之・滋賀医科大教授が代表を務める研究班では、30歳以上の男女約9,200名の食事内容や病歴について追跡し、昭和55年から平成16年までにわたり24年間かけて調査を実施しました。

 

この調査では、食事で魚介類の摂取量に応じてグループ分けし、魚介類に含まれている不飽和脂肪酸(DHA・EPA)が循環器系疾患にどのような働きかけをするのか、その関連を調べた内容となっています。

DHAの知られざる力

 この調査の結果、多く魚介類を摂取したグループは、摂取量の少ないグループに比べて循環器系疾患で死亡するリスクが20%も低下しました。

 

実際には魚介類をどのくらい摂取していたかというと1日当たりサンマ1匹分程度を毎日取り入れていました。
これを不飽和脂肪酸(DHA・EPA)に置き換えると、1.7gになります。
反対に、もっとも魚介類を摂取していなかったグループは、その4分の1にあたる0.4gでした。

 

 たったサンマ1匹分を毎日摂取するだけで、こんなにも死亡リスクが減少するのです。
同じ不飽和脂肪酸のEPAにも、脳卒中や心臓病予防に効果的と言われているため、DHAと一緒に摂取することで相乗効果がうまれると期待されています。

頭が良くなるDHAのメカニズムとは

和食の魚定食

 この研究班では、日本には古くから魚介類を多く摂取する習慣があり、これは和食の特徴であるとして、和食文化が脳卒中や心臓病などを予防できる可能性を持っていると考えています。

この調査ではDHAが持つ効果を疫学調査で示すことができた事例となりましたが、DHAの研究はまだ歴史が浅い為、効果効能の実例がこの先続々と発表されることでしょう。

 

 中でも特に注目されているのは、脳や神経細胞に働きかけるということ。
DHAは脳の中で記憶や学習に関わる「海馬」とよばれる場所に多く集まっているため、記憶力や知能指数や認知症にも影響を与えていると考えられています。

 

 またそれだけでなく、脳には感情をつかさどるセロトニンと呼ばれる物質があり、DHAの摂取量不足でこのセロトニンが減少することが分かっているため、情緒安定など感情の起伏にも影響を及ぼしている可能性が指摘されています。

 

消費者庁の調査でも、心血管疾患リスクの軽減効果があるとして最高評価を得ているDHA・EPAに、今後も期待が高まっています。

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